電気学会全国大会講演要旨
1-038
赤外線とカーボンネットを併用した消霧効果の検討
◎二宮健太・胡桃 聡・松村太陽・門馬英一郎・鈴木 薫・小野 隆(日本大学)
本研究はこれまでに交通規制や交通事故の要因となる濃霧を除去する方法として,カーボンネットを霧雰囲気中に配置し,これに水分子の赤外吸収波長が含まれる赤外線を照射する事で霧の除去に成功している。しかし,カーボンネットの温度上昇による熱的・光学的影響は明らかになっていなかった。本稿では,カーボンネットの材質及び霧雰囲気中の温度に着目し,これらと消霧効果について実験的検証をした。その結果,カーボンネットが赤外線の吸収で温度上昇し黒体放射も強度を増す為,霧雰囲気中の昇温および消霧効果に高い影響を及ぼしている事が確認できた。