電気学会全国大会講演要旨
1-029
自己結合型レーザ距離センサのFPGAによる統計的処理
◎吉松 剛・五島敬史郎・青木道宏・津田紀生・山田 諄(愛知工業大学)
自己結合レーザ距離センサはレーザ光と散乱光との干渉を利用している。自己結合レーザ距離センサが測定する信号は、戻り光ノイズに含まれた、距離に関係するノイズ成分で、これをMHPと呼ぶ。戻り光ノイズが発生するとLDの端子間電圧が変動するので、電圧変化分に含まれるMHPを検出することで距離を測定する。 従来では、距離に対するMHPを、FFTを用いて測定した。しかし、FFTは膨大な計算量を必要とするので、実時間測定ができない。そこで、ごく短い時間に発生する出力信号内の信号発生頻度からMHPの周期を計算する方法を提案し、FPGAによる信号処理で距離を測定した。結果として、このシステムは21cmから45cmまでの距離を約2%の平均誤差で測定できる。