電気学会全国大会講演要旨
1-025
シャント抵抗標準の低インピーダンス化
◎昆 盛太郎・山田達司(産業技術総合研究所)
これまでシャント抵抗標準の開発に取り組み、その妥当性確認や周波数範囲の拡張を行ってきた。しかし、開発したシャント抵抗標準で測定可能なインピーダンス範囲は100 mΩ程度までに制限されており、電力系統などで用いられるような高電圧・大電流分野におけるニーズへの対応ができていなかった。そこで、シャント抵抗標準の測定範囲をより低インピーダンスの領域へ拡張するために、電流比較型のブリッジ回路の改良に着手した。本稿では改良型電流比較ブリッジ回路を用いて、より低インピーダンスのシャント抵抗器を測定した結果について報告する。