電気学会全国大会講演要旨
1-010
サボニウス風力発電機の教材化に関する基礎研究
◎川西達也・吉田義昭(広島工業大学)
低風速域でも発電可能なサボニウス風車は、自然エネルギーの地産地消を学べる実験教材としての可能性を秘める。本研究ではサボニウス風力発電機の教材化を目的に、簡易風発生機として工業用扇風機を利用した場合の基礎特性を明らかにする。特に、風速分布が発電出力に与える影響を明らかにするために、扇風機が1台の場合と3台の場合を比較する。風速3 m/sに対する5 m/sの入力エネルギーは理論的には4.63倍増加する。実験の結果、この入力の増加に対し、発電出力は扇風機1台の場合2.83倍であり、3台の場合は4.66倍である。よって、3台の扇風機を利用することで風速の3乗に比例する出力が得られた。