電気学会全国大会講演要旨
6-252
同期化力インバータを用いた分散型電源による周波数変動の評価
杉山浩則・河合正樹・◎酒井悠太・田岡久雄(福井大学)
分散型電源の増加によって、電力系統は安定度低下が懸念されている。そこで、分散型電源の系統連系に用いられるインバータ制御に同期発電機の動揺方程式を適用することで、同期発電機の動特性を模擬した同期化力インバータの提案を行ってきた。本論文では、分散型電源と同期発電機での並列運転時に、負荷投入による擾乱発生の解析を行い、分散型電源での周波数変動の評価を行った。解析結果によって、同期化力インバータを用いた場合では、過渡的な周波数変動が抑制され、同期化力を確認することができた。以上のことより、同期化力インバータが系統安定度の向上に貢献できると考えられる。