電気学会全国大会講演要旨
6-235
太陽光発電出力変動に対する6.6kV無効電力補償装置の設置効果に関する一考察
○志岐仁史・河原克樹・田中俊生・大野祐司(九州電力)・片山陽平・土屋和利・古川健太(日立製作所)
太陽光発電(Photovoltaics,以降PV)の配電系統への連系に伴い,これまでの比較的ゆるやかな電圧変動に加え,PV出力変動による数秒から数分程度の電圧変動,また逆潮流する時間帯が発生するなど,従来の電圧管理手法では,電力品質の維持が困難になることが予想される。そこで、実配電系統で使用しているSVR、SVC、模擬配電線路、PV出力変動を模擬可能な装置等にて試験回路を構成して実証試験を行い、そこで得られた模擬線路の各地点の電圧、電流の計測データ、SVCから出力される無効電力値等からPV出力変動に対するSVCの設置効果を考察した結果を報告する。