電気学会全国大会講演要旨
6-233
動作時間に対応したSVRの不感帯可変制御方式に関する検討
◎日比亮介・青木 睦(名古屋工業大学)・佐々木俊介・重藤貴也(中部電力)
近年,太陽光発電の導入が加速度的に進行し,配電系統の電圧変動が増加する問題が顕在化してきている。配電系統は,主にLRTとSVRによって電圧を調整しているが機器に動作時間が存在するため,前述の問題により電圧を調整することが困難になることが予想される。そこで本論文では,負荷の状況に応じたLRTとSVRの不感帯を可変にする手法を導入し機器の動作回数の抑制を図るとともに,電圧変動の要因となるPVの出力変化と上位電圧変動の影響をPCAにより分析し,現状の電圧変動に応じて不感帯幅を可変にすることで適正範囲に電圧を維持する手法を提案する。本論文では,実際の配電系統を模擬したシミュレーションモデルを用いて有効性の検証を行った。