電気学会全国大会講演要旨
6-228
工場における太陽光発電出力変動補償と化石燃料消費削減のためのヒートポンプの台数及び消費電力協調制御手法の検討
◎渡邉宏之・奥谷和也・馬場旬平(東京大学)・草川慎一・村下直久(東光高岳)
化石燃料の利用を削減するためには、再生可能エネルギーを導入すると同時に、製造業のエネルギー消費効率を向上させることが重用である。省エネ機器として注目されているヒートポンプは消費電力より大きな熱を供給することが可能であり、近年100℃以上の高温水を供給するヒートポンプ(高温HP)が開発された。本研究では、家庭用ヒートポンプ給湯機と同等のヒートポンプ(低温HP)を仮定し、太陽光発電(PV)出力のみで低温HPを稼働させ高温HPの補助熱源とした場合の低温蒸気の削減効果とPVの変動補償効果をシミュレーションにより検討した。これにより、一定の太陽光発電変動補償と低温蒸気削減効果を見込めることを示した。