電気学会全国大会講演要旨
6-226
再生可能エネルギー大量導入時の短周期需給不均衡の広域配分による周波数制御
◎杉本圭太・横山明彦(東京大学)・持田 正・北岸延之・西村剛史(東京ガス)
近年,低炭素化社会に向けて,太陽光発電(PV)や風力発電(WT)といった再生可能エネルギー電源に注目が集まっている。しかし,これらの出力は天候に左右されるので,そのまま系統に導入してしまうと需給のバランスを乱し,周波数変動の増大を招いてしまう恐れがある。こういった周波数変動を抑えるために,先行研究では蓄電池の導入を検討したが,蓄電池の導入にはコストがかかり,その設置容量には限界があると考えられる。そこで,本研究では,ある地域にWTが大量導入された場合に生じる需給不均衡分を,連系線を通じて他地域に送ることによって,周波数偏差や連系線潮流偏差を制御することを目的とする。