電気学会全国大会講演要旨
6-222
ナトリウム硫黄電池週間運用時の指令値配分方式による損失への影響評価
○八太啓行・島 航・金内由裕(電力中央研究所)・塩浜智洋・當山優太・仲間博文・山城 知(沖縄電力)
太陽光発電(PV)大量導入時には,軽負荷時を中心に余剰電力が発生する恐れがある。この対策の一つとして,電力系統に蓄電池を設置し,電力需要の少ない週末の余剰電力を充電して平日に放電する週間運用を行うことが考えられる。系統に設置する蓄電池としては,コスト・容量規模等からナトリウム硫黄電池(NaS)が有望とされている。NaS週間運用時の電力損失を低減するためには,PCS損失を抑制することが考えられるが,NaSは高温動作型の蓄電池であり,ヒータ損失の影響も考慮する必要がある。そこで,本研究では,NaS指令値配分方式による損失への影響を実証試験と計算機シミュレーションにより評価した。