電気学会全国大会講演要旨
6-218
需要家端における協調型電圧無効電力制御へのインセンティブ付与手法に関する基礎検討
◎丸山智久・高山聡志・石亀篤司(大阪府立大学)
近年、太陽光発電などの自然エネルギーの導入が加速している。これらの大量導入により、電圧変動や電圧逸脱が発生し、従来の系統に比べ不安定になることが予想される。これに対して、需要家が分散型電源と近隣の負荷により自律的な制御を行うことで系統全体のコストと供給信頼度の準最適化を図るために提案されているのが、Cell Gridである。本稿では、需要家端での電圧無効電力制御において、電圧逸脱が生じている需要家に対して、他の需要家による進相無効電力によって電圧逸脱を解消する状況を想定する。その際、協力を行った需要家の無効電力に対してインセンティブを付加する手法について、様々なPV出力を想定し検討を行ったので報告する。