電気学会全国大会講演要旨
6-210
電池併設風力発電所の運用実績に基づく平滑化効果の分析
◎田中利樹・山口洋樹・伊庭健二(明星大学)
風力発電は短期および中長期の出力変動があるため、系統連系時には電圧変動など系統運用上の問題を解決するため蓄電池の併設されることもある。本稿では実在する電池併設型風力発電所の実測値を用いて、その出力変動抑制効果を調査分析したので報告する。蓄電池による出力変動抑制効果を調査した結果、電池の充放電効率は50%を下回り、負荷平準化目的で用いる場合より、効率が悪いことがわかった。また、変動抑制効果は特に常時に良好であるが、出力急変時の抑制効果には限界があることが確認できた。