電気学会全国大会講演要旨
6-205
類似データ選択による風速予測手法の基礎検討
◎橘髙滋成・住田隼雅・田坂 翔・和田義人・隅田将太・前田俊二(広島工業大学)・高橋雅也・田中和英・星平祐吾(日立パワーソリューションズ)
風力発電エネルギの有効活用には、風速の事前予測の技術開発が重要であり、線形予測に基づく方法や過去の気象データを参照して類似データに基づき風速を予測する方法が提案されている。しかし、風車の設置位置の実測風速のみを用いて予測するため、予測精度が不足すると考え、風車の風速・風向データに加え、風車の近傍に設置したパイロットプラントデータを対象として、予測誤差を低減可能な風速予測手法が実現できないか検討した。本報告では、ベクトル自己回帰(VAR)手法で得られる回帰係数を時系列データに組み込むことにより、風速予測誤差を低減可能なことを確認した。