電気学会全国大会講演要旨
6-204
大規模太陽光発電の出力変動抑制用リチウムイオン電池の容量評価
◎佐藤翔平・原 亮一・北 裕幸(北海道大学)・今久保知史(IHI)
近年,導入が加速している太陽光発電(PV)は,天候により出力が変動するため,大量導入されると電力系統の運用に悪影響を及ぼす可能性がある。本研究では,出力変動への対策として,リチウムイオン電池による出力変動抑制手法を検討している。蓄電池による制御手法としては,平滑化フィルタを用いて合成出力目標値を作成することが多いが,出力変動が小さく抑制が必要のない状況においても蓄電池が動作してしまう問題がある。そこで著者らは,合成出力の変化速度が規定値を逸脱した場合にのみ変動抑制を行う手法を検討している。本稿では,蓄電池制御手法を提案し,PV出力データを用いた時系列シミュレーションにより変動抑制効果の検証と必要蓄電池容量の評価を行う。