電気学会全国大会講演要旨
6-188
ヒートポンプ給湯器の運転制御による需要家の受電端電圧上昇抑制に関する検討
秋山直輝・◎三田村和也・久保範幸・奥出陽香・本堂義記・田岡久雄・松木純也(福井大学)・赤木泰章・赤松浩和(関西電力)
地球環境問題に対する低炭素社会の実現に向け、需要家へのPV導入が拡大している。しかし、電力系統内にPVが増加すると昼間の余剰電力による電圧上昇が発生するため、対策が必要となる。 そこで本研究は、需要家に、実用性が高く電力消費を柔軟に変化可能なヒートポンプ給湯器の導入を行った。給湯器の運転制御に関して、需要家の受電端電圧と設定したしきい値の比較による「リアルタイム制御」を提案し、「スケジュール運用による制御」との比較・検証を行った。結果として、提案した運転制御は、後者の制御よりも少数の給湯器制御で電圧逸脱を防止し、また、段階的に制御することで長時間の運転制御が可能であることを確認した。