電気学会全国大会講演要旨
6-184
大容量PV連系時における直列リアクトルを用いた配電線電圧上昇抑制
◎伊勢貴弘・北條昌秀・山中建二(徳島大学)
近年,太陽光発電(PV)システムの導入が増えている。日本でも,一般住宅に設置される小容量PVに加え,大容量PVが高圧配電系統に連系されるようになってきている。その一方で,逆潮流が起こることにより配電線電圧上昇が懸念される。本稿では,その対策としてそれぞれの系統連系インバータを用いた無効電力制御を行うこととし,さらにその無効電力制御の効果を高めるために配電線に直列リアクトルを挿入する。シミュレーション結果から,配電系統に大,小種々の容量のPVが連系された場合の直列リアクトルの挿入効果が確認できた。今後は,配電線全体の電圧分布を考慮した直列リアクトルの設置位置及び無効電力制御のあり方について検討を行う必要がある。