電気学会全国大会講演要旨
6-179
分散方式による配電系統の区分開閉器制御手法
◎疋田裕幸・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)・伊藤隆治・阿部勝也・南 雅弘(関西電力)・塚本豊司・渡辺慶一・石橋一成(東京電力)
近年,太陽光発電(以下,PV)などの分散型電源の増加により,配電系統における電圧管理が重要な課題となっている。しかし,最適な区分開閉器の状態を導出することは容易ではなく,膨大なデータ処理となる。そこで,著者らは先行研究で各センサ開閉器が近隣のみの計測情報を用いることで,計算負荷を掛けずに準最適な切替パターンを探索する手法を提案した。しかし,この手法は単一のループのみを含むシンプルな配電系統モデルを対象に構築されたものであり,複数のループを含む系統には適用できないものであったことから,本論文では分岐点におけるセンサ開閉器の切替手法も導入することで,複数フィーダから成る配電系統モデルへの適用を検討した。