電気学会全国大会講演要旨
6-174
再生可能エネルギー電源出力の不確実性に対応した無効電力計画
◎島倉 諭・石井良和・今林正剛(日立製作所)
再生可能エネルギー(再エネ)電源の増大や,電力自由化の進展で,系統運用上の不確定要素が増加しつつある。そのため,効果的な増強計画を立案する技術が重要になると考える。本研究では再エネ電源の出力変動に対し,電圧安定性の維持に必要な無効電力計画,及び,調相設備の配置・容量決定技術を開発している。提案方式は再エネ出力の不確実性を確率モデル化することで,電圧安定性を確率的に解析する点,及び,安定化対策として設備増強だけでなく,再エネ電源の出力抑制も考慮する点に特徴を持つ。本報告では提案方式,及び,WECC 3機9母線系統の例題でケーススタディした結果を報告する。