電気学会全国大会講演要旨
6-170
可制御負荷の応答特性が周波数変動抑制に及ぼす影響
◎田口公陽・斎藤浩海(東北大学)
近年、環境問題やエネルギー問題を背景に風力発電等の再生可能エネルギーの導入が国を挙げて進められている。ただし、再生可能エネルギーの多くは発電電力の変動が激しく、電力システムに連系すると電力システムの周波数などの電力品質に影響を及ぼすことが考えられる。そこで負荷の消費電力を制御する負荷制御により周波数変動を抑制する方法が考えられている。負荷制御を行うことは、従来の周波数制御系と異なる応答特性の制御対象が系統内に付加されることに相当する。本研究では制御される負荷(本稿では可制御負荷と呼ぶ)の応答特性が電力システムの周波数変動抑制にどのような影響を及ぼすのかを固有値解析を用いて基本的な検討を行った。