電気学会全国大会講演要旨
6-165
統計的制御遅れ角を用いたLFCの制御特性の分析
◎小池和弘・七原俊也(東北大学)
近年,低炭素社会の実現などの要因から再生可能エネルギー電源(RE)の導入が進められてきている。REの中でも風力発電や太陽光発電は出力変動が大きいため,系統に大量導入された場合には周波数調整能力が不足する懸念がある。そこで周波数調整能力を議論する上で重要となる発電プラントの応動遅れを「統計的制御遅れ角」により評価する手法を提案し,火力発電プラントのシミュレーション結果を用いて評価を行う。そのために発電プラントとLFC制御モデルを作成し,2種のLFC制御モデルの比較を行った。またその結果の良好であったモデルを用いて発電機の分担を規定するローパスフィルタの時定数を変化させた際の影響について検討を行った。