電気学会全国大会講演要旨
6-161
出力予測誤差を考慮した太陽光発電のkW価値の算定方法の研究
◎松本 亨・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)
近年、太陽光発電(以下PV)をはじめとした再生可能エネルギーの大量導入が促進されている。PVの導入効果を評価する場合、経済的な観点からは従来型電源に対する設備代替性、つまりkW価値を考慮する必要がある。一方で、PV出力には変動特性、不確実性があるため、導入時には必要予備力が増加するものと考えられる。したがって、PVの発電量が増加した分従来型電源を削減させられるわけではなく、予備力の増加分も考慮してkW価値を算定することが求められる。そこで本研究ではPV出力の粗い予測に基づいて運用を行った場合の予備力の増加を算出し、予備力確保がkW価値に及ぼす影響の評価を試みた。