電気学会全国大会講演要旨
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再生エネ電源むけ調整力(フレキシビリティ)の検討
○豊田淳一(東北大学)・松本光裕・千田卓二(東北電力)
再生エネ電源が電力システムに統合されるときの、調整力(フレキシビリティ)にかかわる検討を行っている。年間にわたる時間需要変動を東北地域の電力需要を基準化して想定し、再生エネ電源(風力)が年最大需要比の15%、30%導入されたときに、電源ミックスに及ぼすであろう影響と、負荷追従要求量に及ぼす影響を分析している。再生エネ電源の時間発電量の年間にわたる変動は、東北の代表的の風速の実データをベースにマルコフ連鎖モデルによる状態遷移行列をベースにして、モンテカルロシミュレーションで推定している。需要と再エネ電源発電量の差し引きの正味需要の変動を分析して、正味需要の調整力にかかわる特徴を明らかにしている。