電気学会全国大会講演要旨
6-159
再生可能エネルギー発電の出力予測を考慮した揚水発電機と蓄電池の最適運用に関する研究
◎熊野純一・横山明彦(東京大学)
太陽光発電や風力発電といった,再生可能エネルギー電源を電力系統に導入させる取り組みが盛んになっている。しかし,これらの発電出力は天候によって大きく変動するため,大量に導入された場合における系統への影響を事前に検討し,対策を立てる必要がある。そこで本稿では,既存の電力貯蔵設備としての揚水発電機と,新規の電力貯蔵設備としての系統用蓄電池の双方を有効利用することを提案し,現実的な需給計画を策定するために,再生可能エネルギー電源の発電出力予測とその発電出力に実データから得られた値を使用することで,週間需給運用計画とその運用シミュレーションによる運用計画の評価について,検討と考察を行った。