電気学会全国大会講演要旨
6-156
太陽光発電出力に対する運転予備力の確保が火力発電需給運用に与える影響解析
◎松井悠祐・河辺賢一・田中和幸(富山大学)
近年,再生可能エネルギーが注目されており、今後太陽光発電(以下,PV)の導入量は増加が予想される。 しかし,PVの発電量は天候の影響を受けやすく,安定した発電を期待できない。 そのため,PVを大量導入した際に出力の予測が外れた場合,安定供給に支障を来す可能性がある。 そこで本論文では,PV出力の予測外れに対する上げ側の運転予備力を考慮した新たな運用計画手法を提案し, PV出力に対する運転予備力の確保が重負荷期・軽負荷期それぞれ1週間の火力発電機群の運用に与える影響について解析した。 その結果,確保する運転予備力が火力発電機の並列台数や燃料費,余剰電力量に対して影響を与えることを明らかにした。