電気学会全国大会講演要旨
6-153
全国の基幹系統と再生可能エネルギー発電を考慮した最適電源構成モデル
◎杉山達彦・小宮山涼一・藤井康正(東京大学)
太陽光発電や風力発電の大量導入に際しては、出力変動への対応として、電力貯蔵設備の活用や、地域間連系線の活用、出力抑制の実施など柔軟な系統運用が求められる。そのため電源計画もあらゆる可能性を考慮した慎重な検討が重要だと考えられる。本研究は沖縄を除く全国の基幹系統を対象に、その電源運用を通年で最適化可能な最適電源構成モデルを開発し、この課題に取り組むものである。モデルは高い時間的解像度と地理的解像度を有しており、再生可能エネルギー発電の出力変動や需要変動の影響、再生可能エネルギー発電量の地域的な偏在性等について詳細に考慮可能である。本研究ではモデル化の方法を述べ、モデルを用いた計算例も示す。