電気学会全国大会講演要旨
6-148
電力市場におけるSpike Jumpの分析
◎本村匡平・長坂 研(東京農工大学)
世界各地で電気事業の自由化が推し進められ、従来の独占的な電気事業から、様々な電気事業者が参入する電力市場での取引が行われるようになった。 電気事業者にとって、電力市場価格を予測することは重要であり、そこで問題になってくるのがSpike Jump(電力価格の急騰)である。Spike Jump は市場で突発的に電力価格が数倍から数十倍にも跳ね上がる現象である。日本でも、発送電分離やさらなる電力自由化などにより、電力市場が活発化しこの問題に直面すると予想できる。 以前、Spike Jumpについて様々な研究・報告はあったが、Spike Jumpの発生パターンや特徴、収束について述べていなかった。本研究ではSpike Jumpの特性やパターンを分析し、Spike Jumpの発生及びSpike Jumpの収束などの確率を求めることを目標とする。