電気学会全国大会講演要旨
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風力発電が大量連系された多端子HVDCシステムの信頼性評価
◎金 唱柱・横山明彦(東京大学)・中島達人(東京電力)
地球環境問題の対策として再生可能エネルギーの導入が進んでいる中,日本国内では大量の太陽光発電(PV)や風力発電の導入が予想されている。しかし,風力発電は日本ではその適地が北海道や東北地方,九州に限られており,大需要地と電源が離れて存在する場合が多く,また,天候に大きく影響を受けるため出力が一定にならず系統を不安定化するなどの課題がある。そこで,大量の風力発電電力の送電には長距離送電や系統安定性の面で有利である超高圧直流送電技術の採用が考えられる。 そこで,本研究では東日本10機系統モデルを基本とした3地域系統モデルおいて,大量の風力発電が連系された際の風力発電とメッシュ系統を結ぶ多端子の自励HVDCシステムの概念設計を行うとともに,信頼性及び経済性において比較検討を行った。