電気学会全国大会講演要旨
6-137
スポット市場の価格上限値設計が電源開発計画に与える影響の解析
◎真鍋勇介・舟橋俊久・栗本宗明・加藤丈佳・鈴置保雄(名古屋大学)
本研究の目標は,競争環境下における電源開発シミュレーション手法を確立し,健全な電源開発計画が実現可能な市場設計を模索することである。この目標を達成するために,私達は先行研究において,各発電事業者の戦略的投資行動を考慮可能なマルチエージェント型のシミュレーション手法である,モンテカルロ法が内在する強化学習(Reinforcement Learning Including Monte Carlo simulation:以下 RLIMC)を提案した。本稿では,RLIMCを用いた電力市場設計の一例として,スポット市場のみで構成された電力市場を対象とし,市場の価格上限値を変更することで,競争環境下における電源開発計画がどのように変化するのか,供給信頼度と需要家の総支払額の期待値推移を評価し,解析を行う。