電気学会全国大会講演要旨
6-133
多端子HVDC系統の直流リアクトルによる短絡電流、電圧変動抑制効果の検討
◎田畠和順・常世田 翔・亀井健次・宮下 信・菊池邦夫・吉田大輔・河野良之・伊藤弘基(三菱電機)
高圧直流送電(HVDC)は欧州を中心に急速に適用が進んでおり、将来的には3地点間以上を接続する多端子HVDC系統の適用拡大が予想される。多端子HVDC系統においては事故が発生したDC線路を選択して遮断するために、直流遮断器(DCCB)の適用が必須となる。 このDCCBはDC線路事故時の電圧崩壊を防ぐべく、高速な事故除去が要求され、また事故電流は数10 kAのレベルに達し、これら責務を緩和することがDCCB実現のために重要となる。 そこで本論文では、4端子HVDC系統モデルを用い、DCCBの遮断時間責務、遮断電流責務を解析検討した。また、各責務の緩和手段とその効果を検討したのでこれらを報告する。