電気学会全国大会講演要旨
6-116
発電機応答特性が潮流ゆらぎに及ぼす影響の分析
◎青木 廉・河村集平・斎藤浩海(東北大学)・阿部公哉・阿部祐希(東北電力)
著者らは線路潮流ゆらぎを活用したリアルタイム安定度監視について研究を行っている。潮流ゆらぎには、電力モードの他に制御に起因した長周期の振動成分が含まれる。この長周期振動の性質を明らかにすることは、電力モードの特性を正確に推定する上で重要となる。そこで本稿では、ガバナ・タービンモデルに着目し、ガバナの速度調停率および高圧タービンの伝達遅れが長周期振動に及ぼす影響を分析した。検討の結果、速度調停率の設定値および高圧タービンの伝達遅れが大きくなると、長周期振動のダンピングが悪化し、潮流のゆらぎとして顕著に表れることが明らかになった。