電気学会全国大会講演要旨
6-113
擬似同期化力機能を有するインバータを用いた電力システムの安定化に関する検討
◎中村優希・伊藤壮汰・関﨑真也・佐々木 豊・三宅正尭・造賀芳文・餘利野直人(広島大学)
電力自由化,太陽光発電導入により,パワーコンディショナー等のパワエレ機器,特にインバータ台数が増加すると考えられる。これにより電力システムにおける回転機(同期発電機群)の割合が低下し,安定性指標の一つである同期化力の減少が懸念される。つまり系統事故時のシステムへの影響が,インバータの設置台数の増加に伴い大きくなると予想される。そのためにもインバータのさらなる高機能・大容量化が必須となる。本研究では将来の再生可能エネルギーが大量導入された電力システムにおける,新しいインバータ制御モデル(疑似同期化力インバータ)を提案し,シミュレーションと簡易実証試験との比較検討を実施する。