電気学会全国大会講演要旨
6-112
負荷の動的要素が電力系統の過渡安定度に与える影響についての定性的考察
◎三ッ木康晃・横山明彦(東京大学)・山田誠司・谷川知也・入口 毅(北陸電力)
PV(太陽光発電)が大量導入された電力系統において、系統事故時のPVの振る舞いは系統の安定度に大きな影響を及ぼすと考えられており、様々な解析・考察が行われている(1)(2)。著者らは先行研究(3)において下位系統のモデリングが、PVが大量導入された電力系統の過渡安定度解析の結果に影響を与えることを示した。本稿は先行研究(3)の結果を踏まえ、負荷の動的要素である誘導機・PVのFRT機能(系統事故時の運転継続機能)が電力系統の過渡安定度に与える影響について、発電機のP-δカーブを用いて定性的に考察することを目的としている。