電気学会全国大会講演要旨
6-110
可変速風力発電機が与える定態安定度への影響
◎安達友洋・横山明彦(東京大学)
近年再生可能エネルギーを系統に大量導入する機運が高まっている。しかし太陽光発電や風力発電といった発電源は,従来型の同期発電機とは異なる性質を持っており,その影響が懸念されている。風力発電機においては,その可制御性から風車ブレードの回転速度が可変である可変速風力発電機が注目を集め,その割合が高まっている。可変速風力発電機は,インバーターを介して系統と接続されるため,従来型同期発電機のような慣性をもっておらず,系統の定態安定度に与える影響は明らかではない。そこで本稿では,可変速風力発電機の無効電力制御系の違いが系統の定態安定度にどのような影響を与えるかを示す。