電気学会全国大会講演要旨
6-095
再生可能エネルギー出力予測:予測が大きく外れる時
○平田祥人・合原一幸・鈴木秀幸(東京大学)
再生可能エネルギーを系統に大量導入する時、電力系統の周波数や電圧を一定に保てるように、再生可能エネルギー出力の予測をして、その予測に合わせて、バックアップの電源を準備する必要がある。しかし、再生可能エネルギー出力予測は、時々大きく外れることがある。その原因としては、大きく分けると3つある。1つ目は、気象の持つ初期値鋭敏性によるもの。2つ目は、気象条件の定性的な性質の変化によるもの。3つ目は、過去に似た事象が起きていないためによるもの。1つ目の変化の予兆は、リヤプノフ指数を用いれば特徴づけできる。本講演では、2つ目、3つ目の変化の予兆を定量的に評価する指標について議論する。