電気学会全国大会講演要旨
6-088
広域の太陽光発電出力予測システムの試作について
◎山川直敏・篠崎孝一(関西電力)・佐藤 悠・高田 望(気象工学研究所)
太陽光発電は天候の変化によって出力が大きく変動するため,太陽光発電が電力系統へ大量に連系された場合,その出力変動が電力の品質に影響を及ぼすことが懸念されている.そのような状況下においても適切な電力系統運用を行うため,太陽光発電出力を把握する技術や予測する技術が求められており,さまざまな技術の検討が進められている.また,太陽光発電は広域に分散して設置されており,それらすべての発電出力をリアルタイムに把握することが難しいといった課題がある.この対応方法として,広域の日射量分布の推定を行い,太陽光発電設備の配置と重ね合わせることで発電出力を把握することが一手法として考えられる.そこで,衛星雲画像を用いて広域の日射量分布を推定し,短時間先までを予測する手法を考案するとともに,実運用を想定してリアルタイムに太陽光発電出力の把握や総発電出力を予測するシステムの試作を行った.