電気学会全国大会講演要旨
6-062
スパイラルアンテナによるGIS外部漏出電磁波測定
◎汲田将之・小島寛樹(名古屋大学)・吉田昌展(中部電力)・早川直樹(名古屋大学)
GIS 絶縁診断技術としてUHF法が広く用いられており,診断精度向上には部分放電(PD)放射電磁波を高精度に取得するアンテナが必要である.本論文では,スパイラルアンテナを用いてGIS外部漏出電磁波を測定し,電磁波検出感度について半円板型ダイポールアンテナと比較した.その結果,スパイラルアンテナは1.8GHz以上で高利得であり高いPD検出感度が得られた.これはスパイラルアンテナのアンテナ特性と,GISタンクおよび電磁波漏出フランジ部の遮断周波数以上の信号が伝搬するPD放射電磁波特性に起因すると考えられる.以上より,ノイズの影響の大きいGIS外部でのPD測定において,スパイラルアンテナはUHFアンテナとして有用であると言うことができる.