電気学会全国大会講演要旨
6-057
EVT絶縁劣化監視用コロナ放電検出装置の検証
○加藤俊介(日立製作所)
受変電設備の電圧計測、及び地絡事故時に発生する零相電圧の検出を目的として、接地形計器用変圧器(EVT)が使用されている。一般的にEVTは鉄心及び巻線を樹脂モールドで覆った構造であるが、これらの構造部に絶縁破壊が生じると、EVTが接続されている主回路の地絡事故となり、受変電設備の停電へと発展する。 EVT故障の予防保全として、絶縁劣化の初期段階で発生するコロナ放電を測定し、健全性を診断する方法がある。しかし、現状の方法では、調査時に各種センサやオシロスコープを接続し人手による測定と判定を行っているため、その時点での健全性判断しかできないことが欠点となっている。この現状を踏まえ、EVTの健全性を常時監視する装置の試作及び動作検証を実施した。