電気学会全国大会講演要旨
6-054
配線用遮断器における直流限流遮断プロセスのアークパラメータ導出
◎山田大策・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)
配線用遮断器における直流アークの過渡応答を定量的に評価した例はほとんどない。そこで, 本研究では, 配線用遮断器における直流遮断プロセスの基礎検討としてアークパラメータ(アーク時定数及びアーク損失)を評価している。電源電圧値100Vにおいて直流定常電流遮断実験を行い, アークパラメータを測定した。その結果, 遮断電流値を20から120Aに増加させた場合, アーク時定数は減少傾向にあった。一方, アーク損失はコンダクタンス0.01S以下では大きな差は見られないが, 0.01Sより多くなると増加傾向を示した。