電気学会全国大会講演要旨
6-046
高温窒素ガスの火花電界とその二次電子放出係数に対する依存性
◎蒔山敦史・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)
電力用遮断器の電流遮断過程において,電流零点後に高温ガスが接触子間に残留する。この状況において電流遮断を達成するためには,熱的再発弧および絶縁的再発弧の局面を乗り越える必要がある。本研究では,主として後者の現象の基礎特性を明らかにすることを目的としている。 火花放電の発生において,陰極からの二次電子放出が火花電界値を低下させる可能性がある。これまでに,二次電子放出現象を考慮して,様々な二次電子放出係数に対する高温SF6の火花電界を求めてきた。今回は同様な検討を高温N2に対して行っている。