電気学会全国大会講演要旨
6-044
器壁径と電流が及ぼすスカンジウム蒸気混入器壁安定化アルゴンアークの放射パワー
◎曽根和貴・佐藤 健・岩尾 徹・湯本雅恵(東京都市大学)
演色性の向上には,通常の放電ランプのような線スペクトルの重ね合わせでなく,各波長の光が滑らかに連続している必要がある。本論文では,アークランプの演色性向上を図るための知見を得ることを目的として,器壁径と電流が及ぼすスカンジウム蒸気混入時の器壁安定化アルゴンアークの放射パワーの検討を行った。具体的には,アーク体積の増加か電流増加時のジュール発熱による温度の上昇のどちらが放射パワーへ寄与するのか解析した。結果として,本計算条件においては,アーク体積が増加することにより,放射パワーが増加したことから,体積効果が支配的であった。