電気学会全国大会講演要旨
6-039
配電用接地極の施設合理化に関する研究
◎早瀬智紀・大森恵蔵・安井普示(名古屋工業大学)・田口正明・三輪拓郎(中部電力)
配電用の接地極は,各電柱において避雷機器用の接地極であるA種接地と柱上変圧器の2次側の中性線の接地極であるB種接地がそれぞれ規定値の接地抵抗を満たすように施工されている。これらの接地工事は年間数万件に達しており,これらの接地工事の効率化が望まれる。中部電力では,これらの配電線用の接地極を共用接地とすることで,避雷機器の効果を維持しながら接地工事の効率化を図ってきている。しかしながら,接地極の形状や施設方法などについては,過去からほとんど変わっていない。そこで,本研究では,接地極の形状や施設方法等による接地効果のシミュレーションモデルを構築し,接地効果を維持しつつ効率化が図られる接地方法を検討することを目的とした。