電気学会全国大会講演要旨
6-033
真空遮断器の遅れ小電流さい断時に発生する過電圧値の検討
◎星 和祐・大田昭則・長竹和浩・長 輝通・小林 徹(明電舎)
真空遮断器を用いて、変圧器励磁電流に挙げられるような遅れ位相小電流を遮断する際、真空遮断器の消弧能力の高さから、電流ゼロ点付近にて急激に遮断する電流さい断現象が発生する。これにより、回路中の蓄積エネルギーが遮断器極間の過電圧として生じる。この過電圧の発生レベルを、定格7.2kVから120kVまでの各VCBを用いた遅れ小電流遮断試験にて測定し、いずれの機器においても、電流さい断による過電圧値は雷インパルス定格電圧値を下回っていることを確認した。また、定格電圧値が高い側での過電圧値は雷インパルス定格電圧値に対する割合が減少していくことも確認した。