電気学会全国大会講演要旨
6-023
ガス絶縁開閉装置(GIS)スペーサの電界低減を目指した局部導電率付与条件の検討
加藤克巳(新居浜工業高等専門学校)・○早川直樹(名古屋大学)・大久保 仁(愛知工業大学)
筆者らはこれまで、ガス絶縁開閉装置(GIS)のスペーサ、導体、ガスの三重点(TJ)近傍に、局部的な導電性を付与することで電界集中を緩和するための技術について、有限要素電界解析等を通じてその効果を定量的に明らかにしてきた。しかし一般的に電力機器におけるプリミティブな絶縁設計においては、交流(AC)電圧とインパルス(Imp)電圧印加時の両者を同時に考慮に入れる必要がある。そこで今回、AC電圧とImp電圧の両者を考慮した場合の最適な導電性付与条件について検討を行った。その結果、ACとImp電圧印加時の電界分布、用いる試験電圧比、絶縁破壊のインパルス比を総合的に考慮に入れることで、最適な導電率付与条件を求めることができた。