電気学会全国大会講演要旨
6-012
GCB用摺動接点の劣化評価(その1)
岩尾孝一・大村弘輝・大山隼人・清水健二(九州電力)・○川田牧子・井戸慎一郎・西田智恵子・笹森健次(三菱電機)
GCB用摺動接点は,機器の開閉を担う重要な部品であるが,メンテナンスが困難であり,適切な機器の更新時期を見極めるためには,摺動接点の寿命把握が必要である。しかし,摺動接点の寿命判定基準は明らかになっていないため,今回摺動接点を模擬した摩耗試験を実施して,グリース劣化と摩耗進行の関係を調査した。その結果,グリースが低油分率ほど異常摩耗に至る動作回数が短縮化する傾向が確認された。また,異常摩耗時には銀-銀接触が支配的であり,銀めっきが残っている状態でも異常摩耗に移行すると予想され,接触抵抗も増加することが確認された。