電気学会全国大会講演要旨
6-006
ガス遮断器内のアーク放電に及ぼす2方向ガス流れの影響
◎吉野智之・小川 慧・森 正・河野広道(東芝)・矢田部優樹・竹松俊彦・藤野貴康(筑波大学)
シングルフロー,ダブルフロー方式の消弧室を対象に3次元非定常の電磁流体解析を実施し,アーク放電に及ぼす2方向ガス流れの影響を調べた。シングルフロー方式の場合には,電極間の最短距離を通るようにアークは形成されるのに対し,ダブルフロー方式では,強いガスの流れに引きずられ,アーク長が約10 mm長くなる。このアークの伸長に起因して、アーク電圧も高くなる。また,ダブルフロー方式の場合には電極近傍のアーク温度も高くなり,ガス流れの変化によってアークの冷却にも変化が現れる。