電気学会全国大会講演要旨
6-005
ノズル空間内における各種ガス吹付けアーク減衰過程の電磁熱流体解析
◎村井康佑・中野智之・田中康規・上杉喜彦・石島達夫(金沢大学)・藤野貴康(筑波大学)・富田健太郎(九州大学)・鈴木克巳(東京電機大学)
ガス遮断器では,アークプラズマにSF6ガスを吹き付けることで消弧している。しかし,SF6ガスは地球温暖化係数が高いため,排出削減が望まれる。今後はガス吹付けアークの遮断現象のより詳細な理解が必要である。筆者らは,電磁熱流体解析手法と実験的手法の両面からアーク遮断過程のメカニズムの解明を目指している。本報では,吹付けガスとして,SF6, Ar, CO2, N2を対象とし,電流を50 A から0 A にステップ的に変化させた各種ガス吹付けアーク減衰過程の電磁熱流体解析を行った。計算結果より, SF6の吹付けにより,アークが径方向に収縮し,またその減衰も速まることがわかった。また,SF6, CO2, N2, Arの順に吹付けによるアーク径および減衰への影響が大きかった。