電気学会全国大会講演要旨
7-137
油浸ポリエチレンシート中の油隙に加わる沿層方向電界における部分放電特性
◎吉村貴広・熊澤昌弘・小林真一(中部電力)・阿部和俊・丹治義和・高岡悠樹(ジェイ・パワーシステムズ)
電力ケーブル接続部の油浸絶縁部に開閉サージなどの過電圧を印加した際の部分放電特性を調査した。 まず、実機の電界分布を模擬した供試体に油隙を作成し、油隙の長さや厚さを変化させ、AC課電に対する部分放電発生・消滅電圧を測定したところ部分放電発生・消滅電圧は油隙長さに影響を受けることが確認された。 また、上述の供試体の一つにAC+開閉インパルスを重畳させたところ、部分放電が発生した上記AC電圧の波高値に相当する開閉インパルスの波高値にて発生すること、インパルス電圧の印可回数の増加に伴い、部分放電継続時間が増加することが確認された。