電気学会全国大会講演要旨
7-134
油/絶縁紙絶縁系の油隙における部分放電特性時間推移把握のための電圧課電方法の検討
○栗原隆史・岩下雄宇・高橋俊裕・岡本達希(電力中央研究所)
当所ではOFケーブル接続部内部で発生した部分放電を電気的に検出する手法に着目し,OFケーブルの劣化診断技術の一つとして実用化に向けた各種研究に取組んでいる。本研究では,油/絶縁紙絶縁系の油隙内部で部分放電を発生させ,かつ275 kV OFケーブルの設計電界下で部分放電特性の時間推移を長期的に把握するための電圧印加方法を検討した。その結果,設定した電荷量を超える部分放電が発生した時に印加電圧を遮断し,設計電界となる電圧を突印することで部分放電が発生かつ継続し,部分放電特性の時間推移を取得できる見通しを得た。