電気学会全国大会講演要旨
7-121
高温超電導ケーブルの実系統運転成果および評価(1)-長期運転特性・信頼性-
◎中野哲太郎・丸山 修・本庄昇一(東京電力)・渡部充彦・増田孝人・廣瀬正幸(住友電気工業)・下田将大・仲村直子・矢口広晴・町田明登(前川製作所)
高温超電導ケーブル実証プロジェクトは、東京電力の旭変電所構内に66kV/200MVA/240m級の三心一括型超電導ケーブルシステムを建設し、国内初となる実系統連系運転を実施している。本稿では、予定されていた実系統連系期間(平成24年10月29日〜平成25年12月25日)の運転を無事に完了できたことから、系統連系期間中の運転実績を総括した。冷却系機器を組み合わせた超電導ケーブルシステムの運転状況は、系統切替を含めた急激な負荷変動に対しても安定運転が維持されていることを確認した。また、期間中の警報発生実績は送電停止に至る重大故障はなく、実用化に向けた運転運用技術の知見を得ることができた。