電気学会全国大会講演要旨
7-109
2013年九州南部での夏季雷電流測定結果
○道下幸志(静岡大学)・栗原聡史・橋本洋助(九州電力)
スマートグリッドや再生可能エネルギーの普及への期待が高まりつつある。これらの普及のためには,その雷害対策を検討する必要がある。著者らは,九州南部の風車で雷電流の観測を実施している。本報告では2013年夏季に得られた雷電流について述べる。第一雷撃の波高値は約77kA,波頭長は約30µs,波尾長は約60µsである。後続雷撃の波高値は約40kA,波頭長は2.0µs,波尾長は31µsであった。比較的波高値が大きいBergerのデータにおける5%値(第一雷撃80kA,後続雷撃30kA)と同程度かそれよりも大きい値となっており,風車の雷害対策を考える上では貴重でまた重要なデータと考える。